秋間梅林の概要
秋間梅林は、群馬県安中市西上秋間に位置し、秋間川上流の丘陵地に広さ約50ヘクタールという広大な敷地内に紅梅・白梅合わせて3万5千本も植えられています。
梅の開花時期である2月中旬から3月下旬にかけては梅の花々の見事さと梅の香りが相まってとても贅沢な気分を満喫することができます。
また、この時期には秋間梅林祭りが開かれ、多くの人々が訪れます。
梅をバックにファッションモデルの撮影会も好評で、プロやアマチュアなど多くのフォトマニアが集うのもこの時期です。
日本各地に有名な梅林はありますが、この秋間梅林は観光向けに手をかけているというわけではなく、むしろ自然のままの情景が人気の秘密かも知れません。
中国の「桃源郷」を彷彿させるような素朴な風情で、まるで水墨画の世界に迷い込んだような錯覚を覚える、そんな印象の梅林です。
紅梅(こうばい)と白梅(はくばい)
梅は、中国から入ってきた樹木で、なんと300種類以上あるそうです。
そんな中で大きく分けると「紅梅・こうばい(花びらが赤・ピンク系)」と「白梅・はくばい(花びらが白・クリーム系)」があります。
また、1本の木に紅白が咲き分かれる「五色梅」というものもあるそうです。
どちらもそれぞれに良さがあり、好みが分かれるかもしれません。花びらの色だけでなく香りも違います。
紅梅は梅独特の香りがとても高く、白梅はどちらかというと甘く優しい香りがします。
梅は種類によって花びら形や枚数が違います。
一般的には南高梅のように花びらが5枚(一重)で丸い形のものを思い浮かべるのですが、花びらが八重のものや花びらがとがっているものなどもあります。
桜もそうですが、一重のものはシンプルな美しさがあり、八重のものは豪華さ・華やかさを感じさせます。
いろいろな梅があるから見ていて楽しくなります。
梅の区分(派生別)
梅は、派生の仕方でおおむね3種類に区分されているようです。
「野梅系・やばいけい」、「緋梅系・ひばいけい」そして「豊後系・ぶんごけい」という区分です。
「野梅系」は野梅が変化したもので一番原種に近く、枝・葉・花とも小ぶりで香り高いのが特徴です。
「緋梅系」は野梅系からさらに変化したもので、枝や幹の内部が紅いのが特徴です。花もほとんどが紅系で美しく華やかなものが多いです。
「豊後系」は梅と杏(あんず)との交配による雑種で、杏のように桃色の花びらのものが多いです。
秋間梅林・安中市の観光スポット
秋間梅林のある「安中市」は、旧中山道の宿舎町のひとつということもあって、碓氷関所跡や五料茶屋本陣、大名小路など、あるいは碓氷峠鉄道遺産としてめがね橋や丸山変電所など、多くの歴史的建造物が点在し市内にはたくさんの観光スポットが所在します。
安中市は自然にもめぐまれ、碓氷湖や妙義湖、仙ケ滝や麻苧の滝、妙義山など様々な名所があり、特に花にまつわるスポットが豊富で、「ろうばいの郷」、「福寿草畑」、「群馬フラワーハイランド」(寒紅梅、さくら、しだれ桃、水仙、岩つつじ)、「後閑城址公園」(桜)、「山吹の郷」、「観梅公園」(ポピー)、「アイリスの丘」など、秋間梅林以外でも様々な花めぐりを楽しむことができます。
秋間梅林を訪れたついでに、これらの観光地や花めぐりで安中市をゆっくり見学されてはいかがでしょうか。
秋間梅林の天気
秋間梅林の開花情報!
秋間梅林の開花情報が気になりますよね!
実は、2010年までは「安中市」のホームページに秋間梅林の開花情報が公開されていましたが、現在は掲載されていません(2011年3月現在)。
ただし、開花時期は例年2月の中旬から3月末までのようです。その証拠に、毎年、開花時期に併せて「秋間梅林祭」というイベントが開かれておりますので、その時期がひとつの目安にはなると思います。
特に見ごろなのは、3月上旬から下旬のようです。
梅の開花は、気温の高い低地から高地に向かって時期がズレるのかと思っていましたが、実はその逆で、頂上(高地)から三間茶屋(低地)にかけて開花が進むんです。
ですから、2月中旬の開花初期は、頂上からはじまり、見頃は3月上旬から中旬、逆に三軒茶屋の方は、見頃が3月中旬から下旬となるようです。
詳しくは、安中市役所商工観光課(☎027-382-1111)に問い合わせるといいと思います。
ラベンダ畑が新スポット!
秋間梅林の広陵の頂上部に、“ラベンダー畑”が広がっています。
実は、このラベンダーが近年人気スポットとなっているのです。
本家の紅梅林・白梅林は、開花時期の2・3月に絞られるので、それを補完する意味が大きいと思います。
そして、ラベンダーは単に観賞だけではなく、自分で摘むこともできるんです。約200本ものラベンダーでたったの500円というのも驚きです!
さらにさらに!摘んできたラベンダーはその場でラベンダースティックはポプリにしてくれるので、お家に帰ってからの楽しみも増えますよね。