赤ちゃん(乳児)のアトピーは必ず治る!

赤ちゃんアトピーは治る!



  赤ちゃん(乳児)のアトピーは必ず治る!赤ちゃんのアトピー性皮膚炎でお悩みのアナタ。原因や症状、治療に適した食事や入浴剤など、ステロイドに頼らない方法を。

赤ちゃん(乳児)アトピーの症状

 最近、赤ちゃん(乳児)のアトピーが増えています。アトピーとは、正式には「アトピー性皮膚炎」をいいます。乳児のアトピーは、その症状から「乳児湿疹」と間違う場合が多いです。
 症状としては、通常、頭部から湿疹が出始め、やがて顔や耳(耳切れといわれます)、そして体幹、手足へと広がります。 湿疹の部分が痒くなるので、掻きむしることでただれが起こります。それがさらに症状を悪化させます。


赤ちゃんのからだを清潔に!
 アトピーは、かかった本人が一番つらいです。 一番にかゆみ、そして悪くすると痛みとなります。また、湿疹がかさぶたになったり、赤くはれ上がったりして見た目も悪くなります。まして、それが小さな赤ちゃんだと、赤ちゃん自身が親に訴えることができないので、ただ泣きじゃくるばかり。見ている親としては、何よりも大切な我が子が苦しんでいる症状を見て、「何とかしてやりたい」と思うのが当然です。


 でも、慌ててはいけません。その症状をきちんと把握し、原因は何か、どういう対策が有効なのかを正しく理解し、対応しなくてはなりません。もちろん専門医に相談してきちんと対策することが一番ですが、その前にあなた自身がどのように考えるかが、これからお子さんのアトピーと向き合い、治療していくための心構えとして重要であることを理解してください。

赤ちゃん(乳児)アトピーの原因


 赤ちゃん(乳児)アトピーの原因については、さまざまな要因が指摘されていますが、これらを大きく分けると、「遺伝的要因」、「環境的要因」、そして「食事的要因」があります。



乳児アトピーは治る!
 アトピーも他の皮膚炎と同様に、 皮膚の角質層が乾燥し、免疫力が低下することにより湿疹や炎症が起こるのです。

 まず、遺伝的要因については、とても専門的なのでここで詳しく紹介することは知識的にもできませんが、要するに、アトピーなどのアレルギーの要因となる角質層の異常というものが遺伝することが科学的に証明されているということです。親がアトピーであった場合に、その子供もアトピーになりやすいということは少なからずあるのですが、それは環境に大きく依存するので、あまりここで取り上げても意味がないし、その運命を回避できるわけでもありませんので、以下の2要素に移りたいと思います。

 環境的要因の中で一番の要因とされているのは、ダニやハウスダスト、鳥のふんといったアレルゲンにより起こるといわれています。次に皮膚に付着する細菌が悪化の原因ともいわれます。では、なぜこのような環境的な要因でアトピーが発生するのかというと、皮膚本来の防御機能や免疫機能が低下していることに原因があるのです。 すなわち、普通の皮膚であれば角質層が外からのさまざまな悪玉をガードするしくみができるのに、角質層の成分(セラミドなど)が低下しアレルゲンなどの外的刺激の侵入を守れなくなっているのです。

 食事的要因も、環境的要因の1種ではありますが、対内からの要因ということで区分しました。ほこりや光などの外的要因ではなく、口の中から入り込む内的要因ということです。要するに食べている食物自体にアレルゲンとなる物質が入っているのです。良く言われる食材としては大豆や牛乳、卵、小麦、魚介類です。これらは通常「食物アレルギー」の要因なのですが、赤ちゃん(乳児)アトピーにも悪い影響を与えることが判明しています。

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赤ちゃん(乳児)アトピーの対策


 赤ちゃん(乳児)アトピーの症状や原因を見てきましたが、最後に乳児アレルギーの対策をまとめてみました。原因がさまざまなのと同様に、対策もさまざまあります。結局、原因となるものの除去または原因と逆のことをするのが一般的な対策となりますが、根本的にとらえると「いかに自然的な方法によって、通常の皮膚のような免疫力・皮膚のバリアー作用を回復させるか」ということです。もちろん、一過的には「ステロイド」などの抑制力の強い薬剤を使用することもあり得ますが、乳児のうちにはできれば使わないで治したいもの、いえ!必ず治すことができるはずです。

①爪切り、ヤスリがけ、ミトンや手袋をはかせる。

赤ちゃんの爪に注意!
 赤ちゃんの爪の先はやわらかい反面、大変鋭く、赤ちゃんが湿疹や炎症している部分を掻くことによって炎症が悪化するので、そのための対策を行いましょう。
 まずは、小まめに赤ちゃんの爪を切って、やすりをかけましょう。そして、赤ちゃんにアトピーの部位をかかせないため、子供用のミトンや手袋がありますので、そういうものを赤ちゃんにはかせます。ただ、赤ちゃんにとってはイライラの原因になりますので、様子を見ながら脱着してあげてください。

②体を石けんできれいに洗う。

 これも基本中の基本です。赤ちゃんが汗をかいたり、食べ物やよだれなどで汚したときは、体をこまめに洗って清潔にしておくことが肝心です。ただし、その際に気をつけることは、お湯はぬるめにすること、塩素を極力抑えたものを使うこと、科学物質や香料の入っていない石鹸を使うことなどです。

③保湿剤をこまめに塗る。



赤ちゃんのからだを洗ったあとは、必ず保湿剤を塗ってあげます。体が完全に乾ききらないうちに保湿剤を塗るのが効果的です。市販のものもありますが、皮膚科でもらう方が安心です。塗る際も薄く伸ばしてベタベタ感のない状態にしてください。


④室内環境を整える。

 ダニやハウスダストの除去はもちろんですが、そのほかにもさまざまな対策があります。
 ☆室温をあまり上げない~室温を高くすると汗をかきやすく、乳児のアトピーには悪影響ですので、室温は低めに、そして厚着をさせないように注意してください。
 ☆湿度を保つ~乾燥を防ぐための対策です。
 ☆肌着の素材~肌着はなるべく木綿のやわらかいものにしてください。肌がちくちくする素材はかゆみの原因になります。

⑤食べ物の注意 

 食べ物に関しては、まず乳児の離乳食はあまり急がない方がいいでしょう。離乳食を急ぐことによって乳児アトピーが悪化するケースが多いからです。また、既に離乳食に慣れている時期なら、タンパク質の取りすぎには注意が必要です。皮膚科の主治医とよく相談してください。

⑥「ステロイド」の使用について

ステロイドを使ってもいい?
 このサイトでは、乳児のアトピー対策としては極力ステロイドの使用をしないことを基調に話を進めていますが、ステロイドが全て悪ではありません。必要な場面で適切に適量を使用することはむしろ大切なことです。
 しかし、最近は医師によってはステロイドを安易に使用される場合が残念ながら多いのも事実です。ですから、複数の病院で治療法を相談してから納得して使ってほしいと思います。ステロイドの商品名と強さに関してはさまざまなサイトで掲載されていますのでご確認ください。

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赤ちゃんアトピーが増えた背景


 赤ちゃんのアトピーが増えた背景について調べてみました。戦前の子供たちは、ノミやシラミなどで体が痒がったり、栄養不足で発疹したりはしましたが、今のようなアトピーはありませんでした。ではなぜ、アトピーが生まれたのでしょうか。



アトピーを防ぐための方法
 アトピーの一番の要因は環境変化といわれています。その中でも一番の変化は「化学物質」が氾濫したこと。世の中の近代化とともに化学物質が急激に増えてきました。例えば、建物の建材や内装に使われるボンドなど、衣類、食品、芳香剤や洗剤等、そして水道水に含まれる塩素などです。 化学物質は、世の中にとって大変便利な反面、人体には有害です。多量の化学物質に囲まれた現代の環境が、乳児アトピーなどのアレルギー症状を引き起こす大きな要因であることは間違いありません。

 そのほかにも、食事面では欧米化された食べ物が 多くなってきて昔ながらの穀物類が減ったこと、衛生的に良くなりすぎた反面、体の免疫力が低下傾向にあること、エアコンの発達、新陳代謝の機会の不足などが指摘されています。いずれにしても「乳児アトピー」は現代病の典型であるといえます。

赤ちゃんアトピーかゆみの理由



 赤ちゃんのアトピーに限りませんが、アトピーになると現れる「かゆみ」はなぜ起こるのでしょうか。そのひとつは 免疫力の低下で炎症が起きやすいからです。本来、人間の体は免疫作用によって抗体を作り、ハウスダストやダニ、花粉などの侵入を排除するのですが、免疫力が低下するとこれらの物質が体内に侵入しやすくなり、それによって炎症を起こしやすくするため、アトピー肌ではアレルギー性のかゆみが起こりやすくなっているのです。


乳児アトピーは治る!
 次に、肌が乾燥しやすくなることが原因です。赤ちゃんんお肌が 乾燥すると、バリア機能は十分に発揮されず、外部刺激がかゆみを感じる部位まで容易に到達してしまうからです。そして、乾燥肌が「 かゆみ」の神経を角層の近くまで伸びてしまうこと により、かゆみを感じやすくなってしまっているのです。

 ですから、かゆみをなくすためにはその場限りの薬を塗っても根本的な解決にはならず、赤ちゃんアトピーの原因である免疫力の低下を治す、免疫力の回復が必要となるのです。

乳児アトピー
漢方とステロイド


 乳児アトピーの治療法として、よく話題に出てくる「漢方」と「ステロイド」・・・果たしてその効果や副作用は?

 漢方とは漢方薬のことですが、乳児アトピーに効果があるといわれています。それは、皮膚の乾燥を押さえる効果や免疫力を高める効果などさまざまな漢方の効能があるからです。その反面、保険が適用されないため治療に高額がかかることや、時間がかかること、人によって効く・効かないの差があり、逆効果となる場合などが指摘されています。

 一方、ステロイドは、もともと「副腎皮質ホルモン」のことで「抗炎症作用」と「免疫抑制作用」が高いことが知られています
 ステロイドは1950年代に開発され、皮膚科治療に革命を起こした夢の薬といわれていたのですが、その後副作用が多く報告され「依存症」という新たな病気を生む結果になってしまいました。

 アトピーなどの症状を抑える外用薬や、点鼻薬、目薬、注射、喘息などに使われる内服薬にも使用されている場合があります。また、ステロイドは筋肉増強剤にも使われていて、オリンピックをはじめその使用を禁止しているところもあります。
 ステロイドには副作用があり、毛細血管の拡張、多毛、細菌やウィルスによる感染、さらには白内障や緑内障、副腎皮質機能の低下などが上がられます。




ステロイドという選択も
 一時期、「脱ステロイド」というブームが起こり、むやみやたらにステロイドの恐怖ばかりが持てはやされたことにより、逆に脱ステロイドブームに乗っかった悪質「アトピー商売」の増加の一因ともなりました。

 ステロイドは、悪化した症状を短期に回復させるための一時的な使用がもっとも正しい使い方であるといえます。

 漢方もステロイドも、専門医と十分相談をして使い方や期限などを確認することがとても大切です。